ごきげんな こるく NO/2

 管理人こるくがゴキゲンになることの日記。 震災の体験の記録も書き始めました。

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3日目の避難所、そして脱出。

震災当日から、二晩車中泊をして 確か3日目の昼間に「大津波警報解除」の広報が流れたと思う。
ほっとした・・・という感情はあまりなく、
「これからどうしたらいいのだろうか」
そのことの方が 強かったと思う。

体育館では 「本部」たるものも本格的な感じになってきて
ステージの上には 支援物資と思われるダンボール箱が 少し置かれ始めていた。

いよいよ 避難住民達によるボランティア活動も始まりつつあった。
本部の呼び掛けもあり、校舎では「協力出来る方はこちらへ並んで下さい」など
騒がしくなっていた。色分けしたガムテープを胸に貼ったり、仕事の内容を話している姿が
あちらこちらで見られるようになった。
私たちも このままずっと中学校にいるならば なにかしなくては、そう思った。


体育館でさーねえちゃんの同級生で 子供だけでいる子がいた。他のお友達の家族と一緒に居たようだった。
お母さんは私のママ友。
そのお母さんと連絡がつかないと話していた。

そんな時 体育館で 「呼び出し」のボランティアが活動し始めた。
拡声器を持って、呼び出して欲しい人や事柄を言ってもらう。ってことらしい。
ボランティアと解ったのは、拡声器を持った男の人が胸にガムテープを貼っていたから。

どうやら、その子のお母さんか家族が 彼女の名前を呼び出したらしいのだが
その時に体育館に居なかった彼女は どうやらすれちがいになったらしいのだ。
私は心配で お節介だったけど その呼び出しのボランティアの方に
その子のお母さんの名前を呼んでもらった。

でも 応答はなく 体育館にはいないようで、じれったかった。
「名前呼ばれるの、恥ずかしー」って言ってたけれど。今はそんなこと 言ってられんのだよ。と話した。
彼女達に、あーねえちゃんが持ってきた「キットカット」をひとつづつ渡した。
「こんなことしかできないけど、ごめんね。きっとお母さんか誰かが迎えにきてくれるから
絶対に勝手に家に行ったら危ないからね。一緒にいる友達家族に甘えなさい。」
そう言うことくらいしか ほんとに できなかった。

後に、彼女はお兄ちゃんが迎えに来てくれて 家族と合流し、小学校へ移動したと聞いた。

彼女の場合は地震後に遊んでいた友達同士で中学校に避難した。お母さんと電話で話せたらしく
「学校に避難した」とは伝えられていたそう。
そしてお母さんは、「みんな家にいたから一回家に帰って来なさい」と話したそう。
でも、後にこの大津波・・・彼女は帰れなくなる。
そして家族は自宅で津波にあい、家の二階でしばらく孤立してしまったために、迎えにこれなかったのだそう。
そして彼女が伝えた「学校」も、中学校なのか近所の小学校なのかで混乱したと、後でお母さんは話していた。

私を含め、「津波」への甘い考えからくる混乱はあちこちで発生していた。
こういったすれ違いや、どこの避難所にいるのかわからなくて探し回る・・・
なかなか家族の安否がつかめない、もしくは分かっていても 
身動きがとれない状況は あちこちで見られた。職場から帰れない人たちだってたくさんいた。
我が子、家族が心配でも 目の前の職務を投げ出すわけにはいかない人。
職場やたまたま地震の時に居た場所が遠くて 自宅に戻れなかった人。
どんな 思いで過ごしたのだろう。

何日間も親と会えずにいた あーねえちゃん、さーねえちゃんのお友達は沢山いる。

私たち家族は本当に 奇跡的に一緒にいられたと思う。


そんな私たち家族にも転機が訪れる。

前にも登場した私の父方の「叔父さん」がその転機となる人だった。

お父さんに、
「津波警報も解除されたし 家に行ってみたらうちは大丈夫だったから うちへ来たらどうだ?」
と持ちかけてくれたのだった。

私はその話を聞き、「どっちでもいいよ」と答えた。
お父さんにとっては めったに会わない私の親戚の家。
気を遣うに決まっている。
私も、自分の体のことそっちのけに考えて 中学校に残るならボランティア登録してくるよ~とも話した。

でも お父さんは
「ここにいても 食べ物はないし、ゆっくり寝かせてやらないと子供達も風邪引いてしまう」
そういって決断して 叔父さんに「お願いします」と言ってきてくれたのだった。
そして なによりも 私の体を心配してくれてのことだったと思う。
私も今思えば かなりパニック状態だったと思う。自分は全く眠れない、睡眠薬もうつの薬もない、
内膜症の薬も飲んでいないので生理も来てしまった。
それなのに 人の世話を焼いてる場合ではなく・・・

叔父さんといとこは、先に家に帰って地震で散らかったものを片付けて
今はいない いとこの部屋を私たちに貸してくれるということで 14時ころには
来ていいからと言って 校庭の駐車場で別れた。

それが午前中だったと思う。中学校を出るまでのその間に 
あーねえちゃんの高校へ行ったり、日和山へ行ったり、上記の体育館でのことがあった。

私たち三人が、日和山へ行っている頃 お父さんとるーくんの二人で車にいると
車中泊組みの避難者にも物資はまわって来たそうだ。3日目の昼にしてようやく。
けれど やはり 「油揚げ」だった。
食べ物には変わりなく、ありがたいことなのだが
調理しない油揚げをそのまま 食べるのはちょっと抵抗があったけど
ありがたく受け取ることにしたお父さん。
空腹が続いているお腹には 油揚げの袋の油がギラギラして見えた。

お父さんは 好き嫌いが多いのだが、油揚げも嫌いなものの一つだった。
けど「このままでも美味しくたべられますよ」と言ってくれた方の言葉を信じて
がぶりと噛み付いたはよかったが やはり 食べられなかったようだった。

それから、校庭で
お父さんの会社の知り合いの方に会い、私たちに毛布を提供してくださった。
高台に住んでいる方で 中学校へ提供するためにいろいろと持って来ていた所
私たちの状況を見て、うちの分も別に持って来てくださったのだ。
「返さなくていいよ、古いやつで恥ずかしいけど」
そう言って毛布2枚、ハーフケット1枚を頂いた。
本当にありがたかった。

私は本部へ行って「生理用ナプキンありますか?」と訪ねた。すると「ちょっと待っててね」と
レギュラーサイズのナプキンを2枚こそっと手渡してくださった。
バックにも1枚だけあったのだが、叔父さんの家に行く前に貰っておきたかったので、これも
ほんとうに助かった。ありがたかった。
「おじさんの家に行く」そう決まると子供達はもう、はやく 「ここから脱出したい」そんな感じだった。
すると 14時ころ いとこが自転車でわざわざ呼びに来てくれた。
「片付け終わったから うちに来ていいよ~」と。

申し訳ない。

さーねえちゃんが、私たちが荷物の運搬に使うのに持ってきた自転車(おばあちゃんの)に乗って、
いざ、出発。いや脱出か。
また、坂を下って大通りへと行く。

避難して安心していられるところ・・・
それが避難所だと思っていたけれど
今回に限っては そうではなかった。

もうすでに、「学校」の面影はなく、

「本当に、自分たちの学校だよね、ここ。本当に、避難所になるなんて思いもしなかった」

そう言った さーねえちゃんの言葉が忘れられない。

みな、避難所に一度は来るが人でごった返したいたため 帰る人、違う避難所へ移る人もいた。
津波警報解除からは特に「本当に行き場所のない人たちのために」と、
悲惨な状態の自宅の2階に帰る人も多く居た。

少しでも身寄りがあって 行くところがある人は
「避難所からの避難」であった。




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ジャンル : その他
テーマ : 東北地方太平洋沖地震~The 2011 off the Pacific coa~

[ 2012/01/23 04:36 ] 震災の記録 | TB(0) | CM(2)
実にその場にいた人にしかわからない本当の事実・・・・
私達は自分がその場にいたのかもしれないという気持ちを忘れてはいけない。
私1人ではほんの小さなことしか出来ない。でも1人のひとでけでも共有できれば・・と思い自分の考えられることをやっています。

こるくさん個人が個人的なことで思うこと、考えることを発信していってください。
[ 2012/01/23 06:54 ] [ 編集 ]
ぴよろーさんへ
ありがとうございます。今のところね、「個人の考える事の発信」ってほど
大それた考えも何もなく、ただただ事実を、記憶を
記録しておこう・・ってことで書いているのですがね。
(というか、まだ、実感が湧かない部分も多々あり・・・。)
ただ、この記録を見て 一人でも多くの方の「防災意識を高く持つ」ってことに
つながればいいかなっては思います。

ぴよろーさんのように被災地に心を寄せて下さっている方には
本当に頭が下がる思いでいます。
何ども言うけど 私の被害はマシな方。
そうじゃない方々のために、そして街の為には
皆さんの息の長い支援は必要です。
大きなことじゃなくってよくて、「ひとりじゃない」って思えた瞬間
救われることは沢山あるような気がします。

[ 2012/01/25 03:52 ] [ 編集 ]
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